令和2年の確定申告
2021-03-10T00:17:52+0900
3月9日、令和2年の確定申告を無事に終えることができました。
ただし、今年は初めてマイナンバーカードを使った電子申告を行おうとした結果、いろいろと思い出深いできごとがあったので、ブログに記録しておくことにしました。
マイナンバーカードの取得 #
まずは何はなくともマイナンバーカードを取得しなければなりません。11月の終わりにスマホで渋谷区に申請を行い、申請自体はスムーズに完了しました。
スマホ申請だと他よりも早く4週間程度で完成すると書かれていたので、年内にできあがるかと思ったのですが、混雑していたのか完成連絡は1月の中頃になりました。
受取は要予約でしたので、予約しようとしたところ、最寄りの出張所はすでに2月中頃まで予約で埋まっていたので、1月中に受け取れるヒカリエのサービスセンターで受け取りをしました。
その際に署名用電子証明書のパスワードを登録するのですが、どたばたしていてメモを取るのを忘れていて、後ほどパスワードを忘れてしまうという失態を犯してしまいました。
マイナンバーカードのパスワードリセット #
3月に入り、いよいよ確定申告をする段になって、iPhoneでマイナンバーカードが読み取れるかどうかを確認するため、JPKIMobileアプリで署名用電子証明書を確認しようとしたところ、パスワードが思っていたものと異なり、5回間違えてしまったためロックされてしまいました。
パスワードロックされてしまうと、市区町村のサービスセンターでしかリセットが行えないらしく、そのため最寄りの出張所へ足をはこび、パスワードリセットを依頼しました。
窓口で「マイナンバーカードの署名用電子証明書のパスワードを5回間違えてロックされてしまったので、パスワードリセットをして欲しい」とお願いしたところ、「ちょっと意味が分からないです」と言われてしまいました。
どうやら、マイナンバーカードは英数を使っていても「パスワード」ではなく「暗証番号」で用語統一されていて、さらに申請書にはリセットではなく「署名用電子証明書の再設定」と書かれていたので、「署名用電子証明書の暗証番号を再設定して欲しい」と伝えなくてはならなかったみたいです。
ただ、「署名用電子証明書の再設定」というと、証明書自体が書き換えられてしまうのでは?と思ったので、念のため「証明書自体は書き変わりませんよね?」と確認してみたのですが、想定通り「ちょっと言ってる意味が分からない」という回答を得ました。
覚悟を決めて再設定をお願いすると、今度は操作画面に「暗証番号を初期化します」と書かれていました。初期化だと、元に戻ちゃうよなぁと思いつつ、そこは無視して新しい暗証番号(パスワード)を入力して、書き換えてもらった後、その場でスマホを使って読み取ってみたところ、今度は無事に表示されることを確認しました。
なお、証明書が書き変わっていないかは確認するすべがありませんが、おそらく変わっていないかと思います。
確定申告のために購入したもの #
確定申告をできるかぎり快適に行うため、いくつかのアイテムを購入しました。
ICカードリーダー #
当初、iPhoneさえあればMacBookから電子申請が行えると思っていたのですが、どうやらAndroidと違ってiPhoneは、パソコンのICカードリーダーとして使えないみたいで、iPhoneから確定申告をすれば電子申請できるけれど、僕はパソコンからしたかったのでICカードリーダーを購入しました。
いまMacのデバイス界隈では、M1やmacOS 11などでデバイスドライバの互換性が失なわれるケースがあり、現時点でIntel MacBookのmacOS 10.15を利用している僕としては、今後のことを考えて両方のOSとハードを公式にサポートしているICカードリーダーを購入しようと思って、これを選びました。
ちなみに他には、エレコム ICカードリーダー MR-ICA001BKくらいしか選択肢がなかったのですが、値段が安くて即納されるI-O DATAを選択しました。
到着後、すぐにIntel MacBookのmacOS 10.15でも問題なく読み取れることを確認しました。
テンキー #
経費関連はカード明細など電子データを利用しているので、これまでたいした情報を入力することがなかったのですが、今年は年齢のせいもあり、医療費控除を受けられるくらいの医療明細が溜っていて、医療明細は現金払いの紙データしかないため、これを入力して計算する必要があり、HHKBやMacBookのキーボードで大量の数字を入力するのはつらいと思ったので、テンキーを購入しました。
なんとなく、黒くてBluetooth接続できるやつがいいなと思っていたのですが、いつものvim-jp Slackの#hobby-gadget
で相談してみたところ、最高のテンキーはやっぱりREALFORCEやろJKとの煽りを受けました。
さすがに高いし、USB Type-Aなのもなと思ったのですが、中古の備品で8000円のものがあったので、8000円だったらまぁいいかと思い、これを購入しました。
実際に医療明細を入力してみた感想としては、やはりテンキーがあると圧倒的に入力が早く、静電容量無接点方式で普段使っているHHKBとの使用感の差もほとんどないため、ストレスなく快適に作業ができて、REALFORCEテンキーにして正解だったなぁと思いました。
ちなみに、USBはAtoCアダプタを使ってUSB-Cで接続して、DIPスイッチは1010
にして利用しています。写真のように、HHKB、MX anywhere3と色の統一感もあります。
ブックスタンド(データホルダー、書見台) #
テーブルに置かれた明細を入力すると、モニターとの視線移動がだいぶ負担に感じたので、ブックスタンドの購入を検討しました。
調べてみたところ、サンワサプライのデータホルダーが良さそうに思えたのですが、白しかなくて、送料もかかるみたいだったので、Amazonで他の候補を探してこれにしました。
決めた理由は色が黒であることと、収納性の高さで、実際に作業が終ったあとに、A4ファイルボックスに入れてもまったくかさばらない薄さで、若干チープさはあるのですが、十分満足できる商品でした。
確定申告の完了 #
これらの道具を駆使して、いろいろな障害があったものの、無事に初めて電子申請による確定申告が完了できました。
ちなみに今回のMVPは、REALFORCEのテンキーだと思いましたので、確定申告するみなさんは、ぜひ販売終了になる前にREALFORCEのテンキーを購入しておきましょう。
まとめ #
確定申告は17歳のときからやっているので、ふと気がつけば、かれこれ20年選手になります。
思い返せば、税務署に行って整理券を取り紙に記入していたものが、e-Taxのお陰で待ち時間なしに自宅でパソコン入力できるようになり(一部で評判が悪いですが、僕は紙を経験していたのでとても便利だと思いました)、そしてついに電子申請になることで、これまで印刷して押印して投函していたものが、印鑑レス、ペーパーレスで完了できたことは、けっこう感慨深いものがありました。
作業自体は慣れてはいるので、帳票集めの下準備さえ終えていれば、たいてい2〜3時間くらいで終わるのですが、今回はマイナンバーでだいぶ苦労されられました。ですが、それでも電子申請をやって良かったと思いました。
ひとつだけ心配な点としては、例えば保育園の申し込みなどの収入証明として、確定申告書を提出するケースがあるのですが、その際に、以前は受領印がない(郵送だと受領印がないのです)と公式の証明書として利用できないと言われたのですが、電子申請の場合はどうなるのか気になるところです。
コロナ禍で始まった2020年でしたが、確定申告を含め色々なサービスがオンラインを推奨する流れになってきているので、印鑑がないとだめとかそういう旧時代の仕組みや制度がどんどん取り除かれていくことを期待しつつ、さしづめ、まずは印紙が滅ぶことを強く願っています。