家庭の味を支える調味料
2023-11-27T23:59:05+0900
家庭を持ち、家族を作ると自然と作られるものがあります。それが家庭の味です。家庭の味を作る要因として、もっとも重要なのはやはり調味料でしょう。
というわけで、我が家の料理担当である僕が、家族のためにこれまで約6年間、日々の料理を作る中で試行錯誤しつつ定着していった家庭の味を支える調味料を紹介してみたいと思います。
選定ポイント #
僕が調味料の選定で重視しているポイントは、味はもちろんなのですが、調達容易性です。
どんなに美味しい調味料でも、調達容易性が低いと、家庭の味には成りえません。なぜならば、調味料が切れてしまうと、同じ味を再現できくなくなるためです。
とどのつまり、家庭の味を支える調味料は、日常的に入手可能であってこそ、家庭の味となるわけです。
まえおきはこれくらいにして、それでは我が家の調味料を紹介していきましょう。
塩:沖縄の海水塩 青い海 あらじお #
塩は青い海のあらじおをAmazon定期便で購入して利用しています。
肉や魚などに振りかける塩も、この塩をフライパンで煎って焼き塩にして使っています。個人的に気に入っているポイントは、海水塩なので精製塩に比べてしょっぱ過ぎないのが良いです。
ちなみに、あらじお界においてのトップは海の精だと思いますが、パスタや野菜を茹でるときにけっこう塩をドバドバ塩を使うので、海の精はさすがに高すぎると思いました。そこで、海水塩かつ手頃な値段でAmazonで入手可能なものという条件で青い海が選定されました。
他に食卓塩として、岩塩をミルで挽いて利用しているのですが、岩塩はまだこれといった定番が決まっていません。
胡椒:ギャバン ブラックペッパー ホール #
胡椒はギャバンのホールのブラックペッパーをミルで挽いて使っています。400gをAmazonで購入したのですが、さすがに400gは多過ぎたようで、使っても使ってもなくなりません。
流石に賞味期限が切れたものを使い続けるのは微妙なので、今度はもう少し小さいポーションものを買おうと思っています。
ちなみにミルはプジョーの電動ミルを利用しています。電動ミルは想像以上に便利で、とても料理がはかどるのでたいへんオススメです。
出汁:味の素 ほんだし #
かつお出汁を使うおきは、味の素のほんだしを使っています。Amazon定期便で購入できるので、定期購入しています。
一応削り節も常備しているので、自分で出汁をひくこともできるのですが、毎日の食事で出汁をひくほどの時間はないため、何か特別な料理(例えばうどんや蕎麦の出汁を作るなど)のとき以外はほんだしを使っています。
昆布:北海道産 日高昆布 #
関西人なので、とにかくお湯を沸かすときはとりあえず昆布をじゃんじゃん入れます。そのため消費量が半端ないので、質より量ということで、Amazonで安いやつを1kg単位で購入しています。
近所に乾物屋なんてものはなく、スーパーで1kgの昆布が売っていたらいいんですが、関東のスーパーだとさすがにそんなサイズは売っていないようなので、Amazonで購入しています。
昆布は使いやすいように、いい感じのサイズ(16cm鍋に入れやすい長さ約15cm未満)にカットしたものをジップロックに保存して使っています。
これからは鍋の季節になるので、より消費が激しくなるため、在庫切れしないよう注意する必要があります。
醤油:山田の醤油 #
醤油は岩手県の山田の醤油の利用しています。公式通販サイトびはんねっとで購入しています。
生醤油ではなく、出汁醤油と普通の濃口醤油の中間くらいの感じのやや甘めの味で、煮物や丼ものに等にも相性がよく重宝しています。醤油うどんの醤油としてもいい感じです。
こちらは前に盛岡出身の@ganezasanさんにお土産としてもらって味が気に入り、値段も高くないこともあって、いまでもこれを利用しています。
料理酒:月桂冠 上撰さけパックプレミアムブレンド #
料理酒は京都月桂冠の上撰さけパックプレミアムブレンドを利用しています。これもAmazon定期便で購入しています。
鍋、煮物、丼などにどばどばとお酒を使うタイプの人間なので、量が多いこと、その上で、一升瓶だと保管スペースがないので、紙パックがいいという理由で、色々と試した結果、現在はこの月桂冠のパックを利用しています。
飲む酒としてはいたって普通の部類に入りますが、癖がないため料理酒としても使いやすいのでとても良い感じです。
みりん:福来純 伝統製法熟成本みりん #
みりんは福来純 伝統製法熟成本みりんを使っています。定期便ではありませんが、Amazonで購入しています。重たい一升瓶なので、配送で入手できるのが重要なポイントです。
みりんは本格的に使うと、料理酒と同様にどばどば使うので、こちらも量の多い方が良いです。あとは味の好みとして、福来純のみりんは香りに癖が少なく、控え目なところが気に入った理由です。
いまのところ、代替商品が見つけられていないので、今後も生産を続けてくれることを願っています。
味噌:梁取みそ #
味噌は自分の親の実家から送られてくる、福島県会津只見の梁取みそを使っています。自分も小さい頃、田舎から送られてくるこの味噌の味で育っており、やはり色々な市販味噌の味と比べても、僕の中ではこの味は特別です。
麹がたっぷりと入った味噌で、甘すぎず、しょっぱすぎず、なかなか同じような味噌に出会えていません。
この味噌のお陰か、子供たちは3人とも味噌汁が大好きで、うどんやラーメンのときも味噌汁を欲しがるなど、味噌汁を作らないと暴動が起きかねないくらいです。
表向きは通販もしていないため、将来的に入手できなくなる可能性が高いのですが、送ってもらえるうちは、この味噌の味を子供たちにも伝えていこうと思います。
砂糖:ドーバー カリブ 100%サトウキビ天然糖液 #
砂糖は主に親子丼などの丼出しやブリ照りなどで使います。そのときに利用している砂糖は、粉のものではなく、このシュガーシロップを利用しています。こちらもAmazonで定期購入しています。
このシロップは、元々バナナジュースやミックスジュースを作ったり、炭酸水と何かを割るときに甘さを入れるために使ったりしていたのですが、いうても消費量が少なく、賞味期限までに使い切れそうにないなという感じだったので、だったらいっそのこと砂糖のかわりに料理に使えばいいじゃんと思って料理に使うようになりました。
いざ料理に使ってみると、キビ糖なので、上白糖よりも甘さにやわらかさがあり、いい感じの甘さに仕上げることができて、我ながら好判断でした。
炒め・揚げ油:マルホン 太白胡麻油 #
炒め・揚げ油として日常的に利用しているオイルはマルホンの太白胡麻油です。こちらもAmazon定期便で購入しています。
この油を利用するようになったきっかけは、コロナ禍前に@takaxpさんとパスタ会をしたときに、彼が持ってきたのが出会いで、気に入ったので、それからずっと愛用しています。
いい出会いをありがとうございました。またパスタ会しましょう。
オリーブオイル:ヴィラブランカ オーガニック エクストラバージンオリーブオイル #
オリーブオイルはヴィラブランカのエクストラバージンオリーブオイルを使っています。こちらもAmazonで定期購入していますが、近所のスーパーでも普通に売っています。
こちらを利用している理由は、サラダオイルとしてかけても苦みが少なく食べやすいというのが理由です。我が家ではカプレーゼが日常的に作られるため、子供でも食べやすいオリーブオイルというのが大事なポイントです。
ホワイトバルサミコ酢:ペック ホワイトバルサミコ #
ホワイトバルサミコ酢は主にサラダドレッシング用として使っています。味が気に入って、値段が高すぎず、定期的に入手可能なもの、という条件を満たす商品はなかなか見つけるのが難しく、ようやく我が家の定番となったのがペックのホワイトバルサミコした。
その前は、別のものを利用していたのですが入荷がなくなってしまい、一時はバルサミコ迷子になりました。安定供給を考えると、わりとどこでも売っている高級バルサミコのマルピーギとかも一応候補として試してはみたのですが、味が自分の好みとは違っていたので、何かほかにないかと探して辿りついたのがこのペックでした。
とはいえ、メジャーとは言えないため、これもいつか入荷がなくなる可能性もあるのですが、なくなるまではこれを使い続けようと考えています。
バジル:マスコット スイートバジル フリーズドライ #
バジルは、マスコットのフリーズドライのバジルを近所のスーパーで購入して使っています。
我が家では、定番のサラダとしてカプレーゼがよく作られます。カプレーゼは、トマト、モッツァレラチーズ、塩、胡椒、オリーブオイル、そしてバジルさえあれば作ることができます。
正直なところ、日本人的には別にバジルはなくてもいいという気がしなくもないのですが、やはりバジル抜きでカプレーゼと呼ぶのはいかがなものか、という気もするので、バジルを用意しています。
色々と試してみたところ、マスコットのフリーズドライ製品が個人的には革命的で、フリーズドライではない製品と比べて、あきらかに質感が違います。
というわけで、そこまで大量に使うものでもないし、ということで、多少値が上がってもいいやということで、フリーズドライのハーブを使っています。
紹興酒:宝酒造 塔牌紹興酒 陳五年 #
紹興酒は宝酒造の塔牌紹興酒 陳五年を利用しています。こちらも重たい一升瓶なので、Amazonで購入しています。
紹興酒は陳三年、陳五年と試してみて、陳五年が香り的に良いと思ったので、とりあえず陳五年であればいまのところ何でも良いと思っています。
鶏ガラ:半田の旨味家 鶏だし塩スープ 鶏味塩 300ml #
鶏ガラスープは、半田の旨味家の鶏だし塩スープ鶏味塩(とりびあん)を利用しています。こちらはAmazonでも売っていますが、近所のスーパーの方が安いのでそちらで購入しています。
それまではYUKIや味の素のガラスーの素(粉末や顆粒のやつ)を使っていたのですが、こちらを試してみたところ、味がたいへん良くて気に入ったので、それからはずっと鶏味塩を利用しています。
中華炒め、中華スープなどに主に利用していますが、僕はカレーのスープのベースとしても使ったりしています。
バター:カルピス 特撰バター(有塩) #
バターはカルピスバターを利用しています。昔は幻のバターと言われていましたが、いま住んでいるのが恵比寿(カルピス本社が恵比寿にある)だからか、どこのスーパーも在庫があり、いつでも気軽に入手可能で、冷凍の業務用を購入しています。
バターに求めるのは1ブロックあたりの量が多いということです。僕の場合、普段からバターを頻繁に使うわけではないのですが、使うときにはどばっと使います。そのため、小さい箱だと2回持たないこともあるため、スーパーで気軽に入手できるでかいバターという条件でカルピスバターを選択しています。
味については、有名なだけあって美味しいので、結果的には料理も美味しくなります。
魚醤:バレーナ コラトゥーラ #
コラトゥーラはアンチョビの魚醤です。レストランの美味しかった料理で使っていると聞いて自分でも買うようになりました。バレーナを選んだ理由は特になく、近所のお店で扱っていたからです。
1本あたりの単価は高いですが、量を使わないので1本でかなり持ちます。僕はバターと混ぜて使うことが多く、あとちょっと旨みが欲しいなというときに隠し味的に入れて使っています。
ソース:ポパイ とんかつ&フライソース #
揚げもののお供であるソースは、近所のスーパーで入手しているポパイのとんかつ&フライソースを使っています。ちなみに実家は母が広島系なのでオタフクでした。
これまでカゴメ、イカリ、ブルドッグ、など色々なメジャーなソースも試してみたものの、結果的にポパイのソースに落ち着きました。
甘すぎず、しょっぱすぎずでどんな揚げものとの相性がよいのが気に入った理由です。
マヨネーズ:松田 マヨネーズ 辛口 #
マヨネーズは近所のスーパーで買っている松田のマヨネーズ辛口を使っています。
辛口とはいっても、別にマスタードのように辛いわけではなく、甘くない味という感じなので、子供たちも問題なく使うことができます。
マヨネーズにすごいこだわりがあるわけではないのですが、辛口ではない方を間違って買って食べたときは、やっぱり味が違うなと思ったので、一応違いはわかるようです。
焼肉のタレ:戸村本店の焼肉のたれ #
焼き肉のタレは最近近所のスーパーで買った戸村本店の焼肉のたれを使っています。戸村は宮崎の会社で、戸村の焼き肉のタレは宮崎で圧倒的シェアを誇るらしく、最近まで存在を知らなかったのですが、とても美味しくてリピートしています。
最近は息子が焼き肉のタレの味が気に入ったみたいで、肉を焼くとこのタレで食べています。娘は塩派なので、炒った青い海の塩をつけて食べています。
ポン酢:旭食品 旭ポンズ #
ポン酢は関西の実家にいるときから大阪八尾の旭ポンズを愛用しています。いまではとてもメジャーになったので、関東でもたいていのスーパーで入手可能になっています。
旭ポンズはどちらかというと、すっぱい系のポン酢ですが、好きな人にとっては唯一無二のポン酢なので、これからも使い続けます。
ちなみに、この旭ポンズを親子丼にかけると、大変美味しいのでぜひやってみてください。また、納豆に入れるというのもありです。
ドレッシング:筑前たなか油屋 ちくし村 スペシャル和風ドレッシング #
ドレッシングはオリーブオイル、塩、胡椒、ホワイトバルサミコスを自分で調合することの方が多いのですが、そうではないときに利用しているのが、ちくし村ドレッシングのスペシャル和風ドレッシングです。
筑前たなか油屋という食用オイルの会社が作っているらしく、スーパーの催事で買ってから味が気に入って使っています。値段はそこそこ高いのですが、そこまで消費量が激しいわけではないので、とりあえず近所のスーパーで買えるうちは使い続けようと思っています。
めんつゆ:にんべん つゆの素ゴールド #
めんつゆは、色々試してみた結果、なんだかんだでにんべんのつゆの素ゴールドが一番相性が良かったので、こちらをメインで使っています。
ちなみに、関西に住んでいたときには「にんべん」というブランドの存在すら知らなかったのですが、関東では有名らしく、近所のスーパーのどこでもたいてい扱っていて調達しやすいもの良いところです。
カツオが効き過ぎていることもなく、甘すぎず、しょっぱすぎず、関東にしては濃くなくて、いい感じで使えるところが気に入っています。
僕のめんつゆの使い方としては、料理の味付けにはあまり利用せず、素麺のつけ汁をメインとして、てんぷらのつゆや、10倍に希釈してほうれん草などを茹でた後のつけ地としても利用して冬でもそこそこ消費するようにしています。
まとめ #
というわけで、僕が家で料理していく中で定着していった家庭の味を支える調味料を紹介してみました。
ただ、これですべての調味料が定着したわけではなく、これから決めていかなければならない調味料もいくつかあります。
例えば、ワイン(白・赤)、お酢(主に酢の物を作ったり、餃子のタレを作ったりするやつ)、ワインビネガー(赤、白)、普通のバルサミコ酢、オイスターソースなどは、我が家での消費量が少ないことから選定に時間がかかっており、未だこれだというものが決まっていません。
色々な調味料を揃えると買い出しが面倒になるのですが、いまだとAmazon定期便を使えば、飲食店で働いている感覚で、月に1回発注業務を行えば済むためとても楽に調達できるのでとても助かっています。それ以外のものは、基本的には最寄りのスーパーへの買い物ついでに購入しています。
独り身だと、調味料を色々試すにも消費量が少なすぎて、試用サイクルを回しづらかったのですが、家族が増えるとそれなりの速度で試せるため、気に入った調味料を見つけやすくなります。
ですので、家庭を持ちで料理に興味がある人は、ぜひ自分だけの家庭の味を支える調味料を見つけてみましょう。きっと日々の料理が楽しくなるはずです。